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「山県館について」
春はみずみずしい木々の新緑、秋は満山の紅葉と、
四季それぞれの趣を見せる甲州の名川『笛吹川』の上流に位置する当館は、
『信玄公の隠し湯』として戦国時代・永禄余年以来、幾多の人々に親しまれてまいりました。
渓谷に望む建物から甲斐の山々が望め、館内は純和風造りの諸施設が皆様をやさしくお迎えしております。
湯量が毎分1,250リットルの湧出を見せております温泉は『せせらぎ之湯』と、
笛吹川を一望できる有料貸切露天風呂をはじめ、
数多くの浴室露天風呂はそれぞれ趣を変えたものをご用意致しております。
当館の味は『ふる里の味』
採れたての山菜や川魚、甲斐牛、あわびの煮貝等々を使った心を込めたお料理をご賞味ください。
500年の歴史を持つ当館では施設の満隅々まで、心を込め皆様のお越しを心よりお待ち申し上げています。
「山県館の歴史」
笛吹川上流に位置する当館は、永禄4年武田信玄公の命により、
温泉が開発され信玄公唯一の文献が遺されている歴史ある湯屋です。
武田二十四将の一人
【山縣三郎右兵衛尉昌景(やまがたさぶろう うびょうえのじょう まさかげ)】が先祖で、現当主が15代目にあたります。
当館先祖
川浦温泉 山県館は、甲斐秩父国立公園に抱かれ恵まれた自然と、
歴史のロマン溢れる伝統の名湯の老舗旅館です。
当館の先祖は武田二十四将の一人、
山縣三郎右兵衛尉昌景
です。
武田信玄公四天王の一人とも呼ばれ、『武田に山縣あり』と周辺諸国から恐れられておりました。
その昌景の鎧兜が玄関で皆様をお迎え致します。
川浦の湯と信玄公
川浦の湯は、鎌倉時代に当館不動の滝の右の洞窟で発見されました。
武田信玄公が『川浦の湯を整備せよ』と開発を命じた唯一の文献が遺されている湯です。
この
信玄公の下知状[永禄4年(1561年)5月10日]
は、
恵林寺の宝物館
に所蔵されており、
当館には写しをロビーに掲げております。
湯宿は安政3年(1856年)に13代当主山縣信徳が創業し、昭和34年に会社名を『山県館』としました。
昭和37年に新温泉源(川浦源泉)をボーリング。
46年に、本館、大浴場、広間等を整えました。
昭和50年4月に、浩宮徳仁皇太子殿下(現126代天皇 浩宮徳仁天皇陛下)お成り栄に浴しました。
これより今の社長である15代目当主 山縣善行が引き継ぎ現在に至っております。
平成16年、2つの認定を受けました。
・源泉湯宿を守る会より源泉湯宿認定証(第10号)
・日本温泉遺産を守る会より温泉遺産認定の宿
信玄公開発の湯 川浦温泉 山県館の湯は、極上の湯として愛されております。
深山の宿にお越しいただき、どうぞたっぷりと名湯をご堪能ください。
竹樋で湯に引いて設えた当初の湯小屋の様子が、2枚の写真で残っております。
武田信玄公も入浴し、武田軍が療養と戦略を練った、かつての川浦湯治場です。